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式根島倶楽部

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式根島の伝説 4

 塩釜の話

 釜下海岸は、昔塩を作って江戸に献上していた場所でありました。
釜下の塩炊き場には、かまけ36人衆という、塩つくりの職人集団がいたそうです。彼らはいつも一緒で、仲良くくらしておりました。

 現在も36人がそれぞれ自分の気に入りの岩に自分の名前を付けたという名前がいくつも残っております。

 さて、あるとき、いつものように江戸に塩を献上することになったのですが、塩が一俵足らなかったのでした。その咎が、船頭の新八郎にかかったのでした。

 身に覚えの無い新八郎。

「もし、わたしが本当に塩泥棒なら、今後も今まで通り釜下で塩が取れつづけるだろ。だが、もしわたしが真犯人でないならば、今後塩は取れなくなる」

 そう言い残して、煮えたぎる塩釜に飛び込んだのでした。


  真犯人が出た、とは伝説は伝えてはおりませんが、その後、式根島では塩が取れなくなったのだそうです。


 今でも、風が強く吹いた台風の後などに行くと、釜下で塩釜の跡が見られる、とJさんが言っていたのですが、管理人は未確認。

 当時、塩は貴重品だったのでした。
 2リットルほどの海の水から、50グラムしか取れないそうですね。
 いつか作ってみたいとは思っているのですが。

塩竃様
塩竃様の写真があったのでアップしておきます。三十六人衆がまつられたものと伝えられています。石白のキャンプ場近くにあり、行きやすい場所なのですが意外と知られていない(あることはわかっていてもあまり行かない)隠れスポットです。(写真追加・08年四月)




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